<< 前のエントリ | メイン | 次のエントリ >>
2012 年06 月28 日

見頃

 ここ数年友人の案内で「蛍狩り」をさせてもらっている。
 適当な時期に事前に見回ってくれて、彼の都合のいい日取りで、中学時代の同級生が孫などを連れての楽しいひと時である。
 今年も、前夜から朝方に掛けて雨が降っていたのだが、午後から晴れて風も然程強くなく、適当な時節であると誰もが思っていた。
 毎年のように、2箇所を案内してくれて、わが孫たちは最初は手で捕まえていたが、そのうちに向こうのほうから体に停まってくれたのを充分に楽しんだ。
 惜しむらくは、期待よりも気温が下がったせいで、昨年と比べるとやはり少し少なかったようだった。
 蛍の時期は、見頃の条件があり、中々難しい。
 何しろ相手は気候と言うことと、生き物ということで、全くの自然現象なのである。
 蛍もそうだが、「見頃」と言う意味で思い出すのは、桜である。
 在職中の全国の主要地に仕事で出かけたので、結構あちらこちらの桜を見物する機会があった。
 また、リタイアしてからも、主要地以外を訪ねた事もあって、それぞれ見物して楽しんだのだが、「どこの桜が一番お薦めですか」と聞かれても、答えない事にしている。
 なぜなら、蛍と同様に「条件が整えば」綺麗なのだが、そうでな時は「なぁーんだ」と言うことになるからである。
 勿論私たちだって「悪い条件下」でそう思ったのだから、仕方が無いのだが、人にも同じような経験はして欲しくないのである。
 徒然草の中に「雨の景色も良いものだ」とあるが、確かに風情はあるだろうが、やはり晴れていた方が一般的には良い。
 角館の武家屋敷の枝垂桜は、季節も最高で、ちらちらと花びらが散る風情はなんとも堪らなく良かった。
 でも、別の機会に同じ所を同じような時期に歩いたけれど。。。
 見頃を人に紹介するのは難しいものである。

投稿者:つねちゃん
at 06 :35| 旅行記 | コメント(0 )

◆この記事へのコメント:

※必須